アドボカシーとは

アドボカシー

 

アドボカシー(advocacy)は、元々は「擁護」や「支持」「唱道」などを意味する言葉でした。やがて、「政策提言」や「権利擁護」など、特定の政策を実現するために社会的な働きかけを行う活動を示すようになりました。また、「政府や自治体に対して影響をもたらし、公共政策の形成及び変容を促すことで、社会的弱者、マイノリティー等の権利擁護、代弁の他、その運動や政策提言、特定の問題に対する様々な社会問題などへの対処を目的とした活動」とも定義されます。

アドボカシー#2

一方、近年ではマーケティング活動の立場から、アドボカシー・マーケティング(Advocacy Marketing)という用語が用いられることがあります。これは、顧客との強固な信頼関係を築くことを目的とし、顧客の意向を最大限尊重し、顧客本位で接する、信頼を軸としたマーケティング活動のことです。ソーシャルメディア等の普及により、誰もが情報発信や情報の比較・検討を簡単に行うことができるようになり、商品・サービスに関するクチコミによる評価が瞬時にインターネット上で拡散され、「炎上リスク」などが課題とされる今日において、「顧客からの信頼構築」「徹底した顧客主義」を目指す考えが広がりつつあります。

 

アドボカシー

権利擁護

 

当然守られるべき権利の代弁、擁護のことを指します。例として、自ら自己の権利を充分に行使することのできない、障害者、アルツハイマー病、終末期の患者などの権利を代弁することがあげられます。患者会やSHG(セルフヘルプグループ)など行うアドボカシー活動もあります。

 

 

アドボカシー

政策提言

 

「特定の問題について政治的な提言を行うこと」と定義されます。雇用や保健・医療、女性差別撤廃、環境問題など、幅広い分野での政策提言活動が行われています。アドボカシーの一環である政策提言は、反政府、反企業といった対立構図を前提にせず、論理的・建設的な政策を具体的に提案・提言する活動です。NGO/NPOの活動の一環として実施されることもあります。

 

 

アドボカシー

ロビイング活動

 

「実現する」にいたるための活動の全てを含めてアドボカシーとする考えもあります。特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的とし、議会の議員、政府の構成員、公務員などに直接働きかける他、研究成果等をメディアに対し定期的に発表することで主張を普及させる活動や、直接、対象者には接触せず、世論を変化させることで政策を変更させようとする運動を、「アウトサイド・ロビー活動」 (outside lobbying) または、草の根ロビー活動 (grassroots lobbying) とも呼ばれています。

 

 

アドボカシー

アドボカシー・マーケティング(Advocacy Marketing)

 

顧客との強固な信頼関係を築くことを目的に、顧客の意向や趣向を最大限優先し、場合よっては他社製品を紹介したり、他店での購入を案内するなど、徹底的に顧客本位で接するマーケティング手法。インターネットの発展により、消費者間の情報交換が活発になり、企業が望む望まないに関わらず透明性が増しているため、顧客に不利益になる対応をした企業は、結果的に消費者による社会的制裁を受け、最悪の場合、不買運動が起こる。アドボカシー・マーケティングの成功には、他社を圧倒できる製品の強みと、顧客対応部門のコミュニケーション能力が不可欠となります。

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